Joshua Sneed、プログレッシブな再解釈

Progressive Reinvention with Joshua Sneed
Joshua Sneed は長年にわたり Vola ブランドを支えてきたエンドーサーであり、アーティストです。音楽的に恵まれた環境と輝かしい実績を持ち、確かな存在感を業界に刻んできました。
今回彼は、新たな挑戦としてメタル界の巨人 Animals as Leaders の代表曲「Physical Education」に、自身のソロを加えるという試みに挑みました。

この楽曲は、スラップ的なサムピング、リズムの複雑さ、そしてジャンルを超えたアレンジにより、プログレッシブ・メタル/ジェント界で不動の地位を築いた名曲です。Tosin Abasi と Javier Reyes の独自ギタースタイル、Matt Gartska の怒涛のドラムが支えるその世界観に、Sneed はクロマチックなライン、流れるようなレガート、そして鋭いハイブリッド・ピッキングを織り込み、既存のプレイブックを学んだ上で「燃やしてしまう」かのように自分の言葉で語りました。元々ソロが存在しない箇所に彼自身のフレーズを差し込み、オリジナルへのリスペクトを失わずに境界を押し広げる対話を生み出したのです。

Sneed のモダンなテクニックは偶然の産物ではありません。彼のプレイは、Guthrie Govan の和声的柔軟性、Mateus Asato のメロディセンス、Lari Basilio のタッチの繊細さ、Min Kang のパーカッシブな鋭さといった、現代のトップギタリストたちから深く影響を受けています。さらに数え切れないほどの影響を吸収し、独自の視点でフレットボードを捉えています。模倣ではなく、再解釈。それがこのソロに表れています。派手な速弾きを避け、メカニカルでありながら人間味を感じさせるフレーズを選ぶことで、緊張感、多様性、そして何よりも“自分の声”を表現しているのです。

その音色と表現を形作った大きな要因は、彼が選んだ武器 Vola OZ ROA。ブティック的な響きと切れ味鋭い明瞭さで知られるこのモデルは、パーカッシブなリズムから流麗なメロディへと自在に行き来するSneedの発想をしっかりと支えました。ローステッドメイプルネックとカスタムピックアップが生むタイトなレスポンスと中域のパンチは、あらゆるフレーズをミックスに鮮明に浮かび上がらせます。弦を飛び越えるスキッピングから、力強いチョーキングまで、ギターは常に彼の意図に応えています。それは単なるトーンではなく、“信頼”。OZ ROA の多様性を武器に、彼はリアルタイムでアイデアを追いかけ続けたのです。

さらに彼のソロを際立たせたのは、クロマチック音を「物語の道具」として用いた点です。安全圏であるモードの内側に留まらず、その隙間をあえて攻めることで、緊張感と推進力を与えました。次の音がどこに着地するのか予測できないフレーズは、聴き手の耳を引き込み続けます。ポリリズムの土台を巧みにかわしながらも決して軸を失わないリズム操作。精度を優先しがちなジャンルにおいて、彼は「精密さ」と「個性」の両方を示しました。
それは単なる技巧ではなく、芸術的な冒険だったのです。

彼の圧巻のパフォーマンス全編は こちら から視聴できます。