Gabriel Levi と共に過ごした「Parhelion Sessions」

The Parhelion Sessions with Gabriel Levi

6月中旬、Vola Guitarsは公式アーティスト Gabriel Levi と共にオリジナルコンテンツ制作のため、ジョージア州アトランタを訪れました。6月11日から14日にかけて、撮影機材やスナック(必需品)、そして多彩なギターを車に積み込み、次期モデルを中心とした映像・音源収録を実施しました。Gabeはただのギタリストではありません。南カリフォルニア出身で、現在はアトランタを拠点に活動。ギタリスト、ボーカリスト、プロデューサーとして20年以上のキャリアを持ち、自制心・革新性・指導を軸に歩んできました。2016年には Tosin Abasi Scholarship を獲得し Atlanta Institute of Music に進学。その後は高度な技術と表現力を基盤に、音楽キャリアを築き上げてきました。特にGabeのYouTubeでは、スラップ奏法や多様なピッキングなど、自身の高度なテクニックを深堀りした解説が注目を集めています。Dream Theater の Jordan Rudess が直接レッスンを依頼するほどの実力と、レクチャー・創作への情熱。その両面が、今回のアトランタでの共同制作にふさわしいパートナーとなった理由です。


初日は準備に費やされました。映像の長さの確認や、各楽曲に合うギタートーンの割り当てなど、地道ながら重要な作業を徹底。持ち込んだ楽器は OZ MCOZ MRM(Maycown Reichembach Signature)Vasti MCOZ Keene Machine(Michael Keene Signature)ZVA 5 BassJZ FROOZ RV TNCVasti 7 PDM J1(Pierre Danel Signature)OZ 7 QGM J1(Quentin Godet Signature) と多彩なラインナップ。それぞれの個性を活かすため、バッキングトラックを使用したものからソロ演奏まで幅広く収録しました。アグレッシブかつプログレッシブなものから、メロウで感情に寄り添うものまで、曲ごとに異なるカラーを持たせ、翌日の本番に向けて盤石の基盤を築きました。

金曜日は、アトランタを代表するスタジオ Parhelion Recording Studios へ。ヴィンテージのアナログ機材と最新デジタルツールが融合した環境は、撮影と録音、創作を行うには理想的な場所でした。スタジオのメインルームでは、Gabeが JZ FRO を用いて自身の楽曲「Ripple Effect」を演奏。この曲は、GabeとVola Guitarsの Gregory James を結びつけたきっかけでもあり、音楽的にも個人的にも特別な瞬間となりました。ハイブリッド・ピッキングからスラップ、そしてシグネチャーともいえるセレクティブ・ピッキングまで、幅広い楽曲を通してVolaギターの表現力を余すことなく披露しました。



さらに、このセッションには豪華なゲストが参加。全米で高く評価されるベーシスト Christopher DionZVA 5 Bass を使い、ソウルフルなベースラインを披露。続いて、アトランタ発のポストハードコア・バンド Chidori のギタリスト Jarrod Conner が自身の Vasti MC Shell Pink を手に参加。バンドのレパートリーからフェイバリットなリフを演奏し、Gabeと共に「Disconnected」をハーモニーで演奏する場面もありました。3人が入れ替わり立ち替わりセッションを重ね、20本近い映像を収録。アーティストと楽器の相乗効果を鮮明に捉えることができました。その後、Gabeへのインタビューも実施。生い立ちや初期の音楽的影響、カリフォルニアからアトランタへ拠点を移した経緯、そしてアーティストとしての進化を語ってくれました。さらに、現在 Corey Bautista と進行中の新作についてや、創作のインスピレーションについても共有。最後には、デザートアイランドアルバム(無人島に持って行きたいアルバム)、好きな料理、話題の Buc-ee’s への感想など、軽快なQ&Aで締めくくられました。

もちろん、現地の食文化探訪も欠かせません。Sinful Slidrz のシュリンプスライダー、寿司ブリトー、Poor Hendrix などのローカルスポット、そして名店 Antico Pizza にも訪れ、どの食事も忘れられない体験となりました。 Gabe、パートナーの Jina、そして愛犬 Gracie に心からの感謝します。音楽的な対話から技術的な探究まで、今回の旅は「アーティストに声を与える」というVola Guitarsの理念を改めて体現するものでした。私たちが収録した映像と音楽を共有できる日を楽しみにしています。ぜひご期待ください。