Namm Show 2024
Vola GuitarsにとってNAMM Showは、ブランドの歩みと共に成長してきた特別な場所です。
これまでのNAMMでは、大型バナーを掲げたブースやライブパフォーマンスを交えた展示など、さまざまな形で参加してきました。今年は少し趣向を変え、単独出展ではなく Driftwood Amplifiers のMarek Drozdowski氏とタッグを組み、彼のブース内で最新モデルを展示。試奏用に複数の新作を持ち込み、世界中から集まったミュージシャンたちとともに、音で交流する場となりました。
新しいVolaの姿
今回展示したラインナップは、Volaの魅力を凝縮した代表的なモデルばかりです。7弦の OZ 7T Firemist Metallic は、その広いレンジと反応の良さに多くの来場者が驚き、弾くたびに笑顔がこぼれていました。また、定番の OZ RV TNC からは新たに登場した3色のうち、華やかな Trans Purple Light を展示。見た目のインパクトはもちろん、豊かな鳴りも高く評価されました。そして今年のNAMMで最も注目を集めたのが、新たに加わった JZ FRO と The Keene Machine。どちらも、Volaが掲げる“伝統と革新の融合”を象徴するモデルです。

JZ FRO
JZ FROは、Volaの新しい挑戦を形にした一本です。オフセットボディ、フレイム・ローステッド・メイプルのModern Cネック、22本のステンレスフレット、リバースヘッドストックなど、細部に至るまでこだわり抜かれています。多彩なジャンルに対応できる汎用性と、抜群の弾きやすさを兼ね備えたこのモデルは、初披露ながら多くの注目を集めました。

内部にはVola独自設計の配線とエレクトロニクスを搭載。ブリッジとネックには VFP90ピックアップ、中央には VS-Iシングルコイル を配置。ボリュームノブのプッシュ/プル機能で組み合わせを切り替え、どのポジションでも温かくクリアなトーンが得られます。さらに GOTOH製ハードウェア により、チューニングの安定性と精度も万全。プレイヤーの感性をそのまま音に変える、まさに“インスピレーションの媒介者”と呼ぶにふさわしいモデルです。

The Keene Machine
NAMMの合間には、Volaアーティスト Michael Keene(The Faceless) のスタジオを訪問しました。彼のシグネチャーモデル「The Keene Machine」の撮影を行うためです。壁一面に並ぶカスタムVolaギター、整然と配置されたアンプや録音機材。そこはまさに“音の研究室”でした。今回撮影に使われたのは、日本製の最新バージョン。GOTOH 1996Tトレモロシステム を搭載し、繊細なピッチ操作から激しいアーミングまで自在にこなします。ピックアップには Fishman Fluence を2基搭載し、プッシュプルポットで2種類のヴォイスを切り替え可能。ボディはマホガニー製で、鮮やかな Keene Green Gloss フィニッシュを採用。エボニー指板にはVolaの「Eye of Life」インレイと、象徴的なChaos Starが12フレットに輝きます。
撮影の合間には、Keeneの作曲哲学についても語り合いました。彼の音楽は常にジャンルを超え、細部まで構築された緻密なアレンジに支えられています。今回のシグネチャーモデルは、まさにその世界観を体現したギターといえるでしょう。

Driftwoodとの共演が生んだ相乗効果
今回の展示にあたり、温かいサポートをくださった Driftwood Amplifiers のMarek Drozdowski氏とチームに、心から感謝いたします。彼らのアンプ作りにかける情熱と誠実さは、私たちにとって大きな刺激でした。また、Vola/Driftwood両ブランドのアーティスト Adam Phillips によるライブパフォーマンスも披露され、圧巻のサウンドで会場を魅了しました。
次のステージへ
イベントの締めくくりには、恒例の“TJタコス”で一息。多くの出会いと発見にあふれた数日間を振り返りながら、改めて音楽の力とコミュニティの広がりを実感しました。出展者、スタッフ、アーティスト、来場者、すべての方々に感謝いたします。
2024年のNAMMは、Volaにとって新たな始まりの年となりました。
これからも進化を止めることなく、より多くのミュージシャンに“最高の一本”を届けてまいります。
Gregory James
Vola GuitarのWebサイトで最新情報をお届けします。
Driftwood Amplifierとその恒星製品の詳細については、