Muhammad Herlian
Muhammad Herlian はインドネシア出身のギタリストで、ジャンルの垣根を超える表現力で知られています。ベンカリスに生まれ、現在はプカンバルを拠点に活動。10歳でベースを始め、15歳でギターに転向するとすぐに自身の声を確立しました。ティーンエイジャーの頃には地域・国内のギターコンテストで20以上の優勝を重ね、その柔軟性とフィールで高い評価を得ます。初期のプロ活動では Appergio、Lara、ADHAREZA といったグループで演奏を重ね、やがて Geliga Malay Jazz に参加。Java Jazz、Jazz Gunung、Bandaraya Jazz などインドネシアを代表するジャズフェスティバルに出演し、確かな地位を築きました。
2019年から2021年にかけて一時ギターから離れたものの、2022年に復帰し、Vola Guitar Contest で3位に入賞。このカムバックを皮切りに国際コンペティションで次々と成果を挙げ、PURR Guitar Contest 優勝、JTC April 2023 Challenge で2位、JTC x Strandberg Challenge のTop List入り、NUX Contest 2024 でTop 10入りと、躍進を続けています。これらは単なる技術力だけでなく、進化し続ける強い意志を示すものです。現在はオンラインを通じて独自のフレージングや洗練されたテクニックを発信し、フュージョンに宿る感情的な核心を届けています。加えて Geliga としても活動を継続し、ジャカルタ、スラバヤをはじめスマトラやジャワ各地で演奏を行っています。
知名度が高まる中でも、Herlian は地に足をつけ次のステップへと集中しています。現在はデビューソロ作品の制作に取り組みながら、ギタービデオやライブを通じてファンとの交流を続けています。Dream Theater、Steve Vai、Chick Corea、John Mayer といった変幻自在なアーティストに影響を受けた彼のプレイは、テクニカルな深みと感情表現を兼ね備えています。目指すものはシンプルで、「ギターを明確に、意味を持って語らせること」。インドネシアを越えて存在感を広げるHerlianは、独自のスペースを確実に切り拓いています。