Graham Dupontが新EPをリリース

Graham Dupont releases a new EP

Graham Dupontを知る人なら、彼が常に多忙な日々を送っていることをよく知っているはず。

アラバマ州バーミングハムで生まれ育ち、後にシアトルのマスロック・シーンで創作活動の拠点を見つけたGrahamは、これまで暮らしてきた街の多様な文化をそのまま体現するような音楽性を持っています。現在はニューオーリンズのテュレーン大学医学部に在学中で、まもなく卒業を控えています。精神医学の道を志し、音楽的な創造力と医療の世界を結びつけたいという強い想いを抱いているとのこと。その多忙な日々の中でも、今年は極めて完成度の高い音源をいくつも発表しています。

 

ジャズの繊細な旋律とプログレッシブ・メタルのエネルギーを融合させた彼のサウンドは、常に新しい地平を切り開いています。Pat Metheny、Michael Brecker、Chick Coreaといった巨匠たちから影響を受けた彼は、やがてPeriphery、Plini、Novelists、Kadinjaといった現代的なアーティストにも共鳴。そこから生まれたのが、Volaギターへの強い関心でした。精巧な作りと幅広いサウンドの可能性に惹かれたといいます。

最新作『Dupontcore, Vol. II: Life in Cycles』は、すべてVola OZ RV TNCを使って録音された作品です。本人いわく、この万能なギターが求めるあらゆるトーンをカバーし、曲ごとに異なる表情を持ちながらも全体として統一感をもたらしたとのこと。

EPの幕開けを飾る「Catapult」は、Sean Ashe、Pretty Petty、Matt Harnettといったゲストミュージシャンとの共演によって生まれたエネルギッシュなナンバー。続く「HTBH」は、Peripheryからの影響が色濃く、冒頭から重厚な展開で始まり、リードの高揚感あふれるフレーズやタッピング、ピンチハーモニクスが炸裂します。そしてラストを飾る「Life in Cycles」は、彼のプログレッシブな嗜好を象徴する楽曲。循環するようなリフが印象的で、終盤のキャッチーなメロディは一度聴けば頭から離れません。

Graham Dupontの音楽とVolaギターの響きがどのように共鳴し合っているのか、私たちもこれからの活動に大きな期待を寄せています。