Julien Rosenthal はフランス出身のギタリストで、6歳から音楽の道を歩み始めました。音楽一家の影響を受けて多彩なジャンルに親しんだ経験は、メタルの激しさとファンク、ブルース、ゴスペルのグルーヴを融合させる独自のプレイスタイルの基盤となりました。Music Academy International（MAI） を卒業し、「Best Hope at the MAI」の称号を得て注目を集めた彼は、メロディと技巧を自在に行き来するダイナミックなアプローチでプログレッシブメタルシーンの目に留まり、2017年に Atlantis Chronicles に加入しました。

加入後はバンドのサウンドを再構築する中心的役割を担い、プログレッシブ・デスメタルの枠組みに意外性のあるメロディやソウルフルなニュアンスを加えています。その影響は特に2022年のアルバム Nera に顕著で、緻密なアコースティックパートと強烈なリフ、そして幻想的なサウンドを融合。「Full Fathom Five」などの楽曲では、攻撃性と繊細さを両立させ、バンドの音楽的境界を押し広げつつも核となるメタル精神を保ちました。Rosenthal は、ジャンルの垣根を越えながらも独自のサウンドを貫くギタリストとして評価を高めています。

ステージ以外でも、情熱的な教育者・ギア愛好家として活動。MAIでの指導やYouTubeでのギターコンテンツを通じて、ネオソウルのグルーヴから複雑なメタルリフまで幅広く解説しています。2022年には Vola Guitars と共同でシグネチャーモデル OZ JRM J1 を発表。シェルピンクのフィニッシュにゴールドハードウェア、汎用性の高いHSSピックアップ構成を備え、モダンさとヴィンテージの美学を融合させた一本となっています。ジャンルを超えた表現力豊かなプレイを支えるこのモデルは、Rosenthal の音楽観を象徴しています。

レッスン、レコーディング、ライブ―いかなる場面でも、Julien Rosenthal は現代ギターシーンにおける魅力的な声を発し続けています。